世の中の進化はめざましく、新しい情報を得るのも容易になってきました。
特に最近、注目されている技術にAIがあります。
これまで人の手によって行われていた煩雑な作業をロボットに行ってもらうという技術です。
その煩雑な作業をロボットに記憶させれば、ロボットが故障しない限り、ずっと24時間作業し続けてくれるという画期的な技術です。
人間のように「疲れた~」とぼやくこともない、「もっと給料をあげろ!」等とストライキをおこすわけでもない、「こんな上司は嫌だ!」と不満をもらす事もない、大変、従順で真面目な働き手になるのです。
ロボットのランニングコストはかかると思いますが、人を雇うと様々な面のケア、またはサポートが必要になり、総合すると人を雇う方がコストもかかってしまうでしょう。
という事は、将来的には、ほとんどの職業はAIにとってかわられてしまうのでしょうか。
たとえば、今、子供が通っている小学校。こうした学校の先生という職業はどうなのでしょうか。
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英語の先生の人手不足
現在、学校の先生業界は人材不足です。
その背景のひとつには、世の中のコンプライアンスが厳しくなり、学校の先生の負担感が増している事があります。
『学校の先生になりたいんだ』なんていう子供は、私が幼い時代の頃から、あまり聞いた事がありません。
むしろ、私自身は、(先生って、大変そう。。。先生だけはなりたくないな…)なんて思っていたぐらい。
かなしいかな…多くの子供たちが憧れる職業ではないのです。
そこへ追い打ちをかけるかのように、英語の授業が小学校で必修科目として導入されるようになりました。
これから、グローバルで活躍できる人間を育てる為との国の方針ですが、学校側は、その対応に追われ、それまで英語を教えた事のない先生達が、子供に教える為に英語の勉強を始めているのです。
ただでも先生が少ないのに、英語の対応もしなければならず、ますます先生の負担感は増すばかりです。
そこで、小学校によっては、AI技術を駆使したロボットを導入し、英語の授業をサポートしようと動き出している小学校が出てきているのです。
このようなロボットは、子供の言葉を聞き取り、英語で対話してくれる、しかもネイティブ並みの発音で英語を話す事が出来る能力をもつのです。
AIのめざましい進歩によって、AIは、人事不足の先生業界にとって強力なサポーターとなり得るのでしょう。
ただ、こうなると子供たちにとっては、専用ロボットに教えてもらう方が楽しく、しかもネイティブの発音に慣れる可能性が高いので、先生に英語を教えてもらうよりはるかにメリットが高いと言えそうです。
英語の授業はAIにまかせ、先生は他の教科に注力をそそげる、のはいいのですが、その他の教科についても、AIでまかなう事ができるのだとしたら、将来的に先生という職業は、なくなってしまうのでしょうか。
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人間の心
AIの技術がどんどん進歩していけば、やがて人間の心のような感情をもちあわせるロボットも出てくるのではないでしょうか。
映画のような世界が現実におとずれる可能性はあるのです。
でも、そうしたロボットを生み出す原点となるのは、やはり人間です。
その人間の子供を育てるのは、やはり人間しか成しえないのではないでしょうか。
人の心というのは複雑です。
『Aという感情がおこれば、必ずBという言動ととる』、などという単純なものではないのです。
人によっても違います。子供の個性によっても異なります。
子供を育てる為には、単純な教育論は通用しないのです。
優れた先生に教わった経験、教え方が下手な先生に出会った経験、お友達に意地悪された経験、お友達とケンカしたけれど仲直りした経験、様々な経験を通して、子供の心は複雑に、また豊かに育っていくのです。
人間の心を育むのは人間しか出来ない事なのです。
なので、先生という職業は、AIが進化する時代になってもなくならない職業だと思うのです。
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塾講師は不要になるのか?
それでは、塾講師はどうでしょうか。
大学入試の選抜方法が大きく変わる事に影響し、中高一貫校が人気を集めています。
その人気を背景に中学受験者も増えているようです。
AIがすすめる授業は、カリキュラムを確実にこなしすすめられていくでしょう。
でも、その授業をうける生徒はどうでしょう。
たんたんとすすんでいく授業。
そのスピードについていければよいですが、ついていけない生徒は当然出てきます。
ついていけない生徒にAIがどのようなフォローをしていけるのでしょうか。
結局、塾講師についても、やはり学校と同じ、『人を育てる』という点では一緒で、人間でないとならない部分は大いにあるのではないでしょうか。
プログラミングされた人のような心をもったAIが、やる気のない生徒をやる気にさせる事は、かなり難しいのではないでしょうか。
AIがさらに進歩していけば、先生に求められるスキルも変わってはくるでしょう。
でも、先生という職業は、今後も必要とされるのだと思います。
先生は、AIな社会で生き残れる人間を、人間がAIを上手に利用しつつ、育てていくというのが任務となっていくのでしょう。
AIが幅広く活躍する時代が、今の子供達にとって、明るい未来でありますように。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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