「はぁ〜。」
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと…」
私の同僚(男性)は、最近、いつも仕事中にため息ばかり。
同僚のため息の原因は、どうやら仕事ではなく、子供の事のようです。
先取り教育のデメリット
同僚のお子さんは、幼児の頃からピアノ教室、幼児教室、体操教室、英語教室と習い事をたくさんされていたのです。
お母さんは、教育熱心な方のようで、毎朝、毎晩、お子さんに英語や算数を教えていたようなのです。
そんな教育っぷりに周りの同僚達も感心していたのでした。
そのお子さんも昨年から小学生になったのですが、入学してから3ヶ月ほどすると、小学校より電話がかかってくる事も多くなってきたのです。
最初は、お子さんの具合が悪いのかな程度に思っていたのですが、どうやらモンスターのように暴れたり、先生の言う事をきかない等、問題行動について連絡があるようなのでした。
どうやら、そのお子さんにとって授業がわかりすぎてつまらないようなのです。
なので、横柄な態度が先生に対しても友達に対しても出ているようで、それがトラブルのもとになっている様子でした。
先取り教育を受けると、授業が良くわかるようになる。これは、自信を持てるというメリットはありますが、同僚のお子さんの例を見るとデメリットも大きそうです。
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先生が嫌い
「はぁ〜。」
「大丈夫ですか?」
「いや〜、グチってもしょうがないけれど、担任の先生がダメなやつなんだよ。」
何があったのかはあえて聞きませんでした。
でも、それから度々、その先生の悪口を同僚から聞かされる事が多くなっていったのです。
『小学校って大変なんだなぁ』私の中にそんな思いと未就学を持つ親としては不安な気持ちになりました。
確かに自分自身の経験を振り返ってみても、小学校、中学校って先生の善し悪しが大きく影響していた時期でした。
でも考えてみたら、その善し悪しって自分自身が感じていた事、つまり自分が好きな先生だったか嫌いな先生だったかという勝手な判断であって、先生が良いか悪いかではないんですよね。
でも、なぜ先生が嫌いになってしまうのでしょう。
容易に考えられるのは、よく怒られる。
自分自身の経験から言うと、自分に対して無関心である。
自分と他の生徒との接し方に差別を感じる等。
同僚のお子さんの原因は、よくわかりませんが、先生が嫌いな様子です。
親が見せる態度
お子さんが、先取り教育を受けている事で自信を持つ。これはいい事です。
ただお子さんによっては、それがはた目にはよろしくない態度に出てしまう場合もあるでしょう。
先生だって人間です。先生が教える事を素直に聞いている生徒と、知ってるよ!と横柄な態度に出る生徒がいたら、殆どの先生は、素直な生徒を可愛がるでしょう。
こうなってしまう可能性があるのだったら、先取り教育はしない方が良いのでしょうか。
私は、こう思うのです。
先取り教育自体は良いのだと思います。問題なのは、お子さんではなくて親の態度ではないかと思うのです。
同僚は、会社でもグチが出てるぐらいですから、家に帰ってお子さんの前でも先生の悪口が出ていたのではないでしょうか。
どんな子供でも、絶対信頼している親の考えというのは、大きな影響を受けます。
親の考え方がおかしいと思い始める年齢は、思春期頃からと言われています。
まだ幼い子供であれば、大好きなお母さん、お父さんが不信感を抱いている先生の事を大好きになるでしょうか。
子供が先生に不信感を抱けば、その先生の事を嫌いになってしまうでしょう。
なので、大事な事は、親は先生への不信感を口にはしない事だと思うのです。
まだうちの子供は、小学校に通わせている年齢ではないので、偉そうな事を言えるわけではありません。
きっと、ひどい先生が自分の子供の担任になってしまったら、同僚の気持ちが痛いほどわかるようになり、悪口を言ってしまうのかもしれません。
今は、当事者ではないので冷静に話しする事が出来るのだと思います。
だからこそ、そういう事を今から心得ておきたいと思っています。
自分の子供をモンスターにしない為に。