こんにちは。りこです。
お子さんの学校生活はいかがですか。
今、小学校、中学校等では、様々なキャリア教育が実施されているようですよね。
うちの子供は、まだ小学1年生なのでこれから体験することになるのですが、
そのキャリア教育。一見よさげな体験学習に思えますが、色々と悩みもあるようですよ。
今回は、うわさの保護者会でとりあげられたテーマ『キャリア教育』について、
番組内で紹介された保護者が抱える悩みと尾木ママから提案されたアドバイスについて、
こちらの記事で紹介していきたいと思います。
見逃した方は、ぜひ一読して頂き、子育ての参考になれば嬉しいです。
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キャリア教育の目的
キャリア教育とは、将来の社会的・職業的自立に向けた教育のことで、2004年から実施されるようになった学校教育です。代表的なものが職場体験。
一般的には、職業に就けるようになる準備をする為の教育と思われがちだけれど、もともとの本来的な意図は、もっと広い意味の人生への準備教育といったところのようです。
大きな企業に入れば安心と思われていた時代があったが、今ではそうではなくなってきた時代に入ってきていますよね。
キャリア教育の担う役割としては、職業的なことだけではなくて、もっと大切な目的を果たす教育としての役割があるのではないか。
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職場体験の現実
職場体験に実際に行ったら、有意義な体験ができたと感じる子供がいる一方でお客さん状態で遊んでいていいよと言われ、体験したことでがかりさせられた経験を持つお子さんもいるようです。
もう少し、将来につながるように本格的な仕事の体験を通して、本当に楽しいと思える経験がしたい!
そうすれば、モチベーションアップにつながり勉強をもう少し頑張ってみようと思えるのに…。
職場体験の目的は、こういった将来就くだろう仕事に対するモチベーションアップというのが目的ではないのか。ホゴシャーズでは、そんな悩みを持つご家庭が紹介されていました。
だけど、実際に実施される職場体験は非常に短期間。仕事のいろはを覚える時間もあまりないのだ。
さらに、仕事を提供する側からすると、子供の満足度を考えてやっていたら、仕事の手をとめて教えてやらなければならないのだ。仕事の手がとまれば、当然利益に支障も出てくるでしょう。
また、子供に任せられる仕事も限られているので、なかなか難しいというのが現状なのだそう。
学校側の事情もあるようです。
人数の多いマンモス校だと自分が希望したところに職場体験できるとは限らないようです。
そのため、あまり興味のない職場に赴くことになり、体験する子供のやる気がそがれてしまうのだとか。
やる気を持てるための職場体験が逆効果になってしまう可能性も。。。
こうした現状について、ホゴシャーズの中からは、「希望通りのところでなくても、こんな仕事があったんだ。陰で支えている大切な仕事をしている人たちがいたんだ。」といったような新たな発見につながるチャンスにもなりえるのではないか、といった意見が出ていました。
こうした問題に親として何をするべきか、について、番組内では、以下のようにアドバイスしていましたよ。
『希望通りの職場でなかった場合には、その仕事に積極的に取り組めるように、職場体験をする前に親子で一緒に仕事の意味について、考えていくことが大切』
同じことがおきても、どういうふうにとらえるかは、ものの見方、考え方によるということなのでしょうね。
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キャリア教育の課題
1900年~1990年代に若い人達の就職難やフリーターが増加しましたよね。
それを始めとして、様々な就労をめぐる問題が生じてしまいました。
そこに教育として対応しようとして始まったのがキャリア教育なのだ。
就労観・職業観の育成を目的に始まったキャリア教育。
日本のキャリア教育には、大きな2つの課題があるようだ。
短期間でおわってしまうことが多い。その頻度も年に1~2回で実施しているところも多いので、単なるイベントでおわってしまう。
夢や目標を設定させ、子供にどう達成すれば、その夢が叶えられるのかを考えさせる機会をつくる。
一見、よさそうに思えるこの効果は、『専門職を目指す』のには、すごくよい動機づけになるが、多くの子供は、会社員になっていくというのが現実だ。
その時に自分がやりたいのは、この仕事だけ!と決めてしまうと最初思っていた仕事に就けなかった時、その方面へ努力したけどつまづいてしまった時に次の一歩が出なくなる可能性がある。
そもそも狭い視野でしか考えていないので、幅広くいろんな転換ができないといったこともおきてくるのではないか。
キャリア教育の取り組み方
それでは、キャリア教育はどのように取り組むのがよいのでしょうか。
番組では、尾木ママを含め専門家から以下のようにアドバイスしていましたよ。
『本来、就職できるようになることだけでなく、もう少し幅広くきちんと社会に出ていくことができる力をつけてあげる。そういう意識や構えをつくることが大きな目的だったのです。その社会に出ていく力は普段の学校生活でも身につけられるのです。たとえば集団生活や係り活動をすることは、社会は様々な役割分担をしている人で成り立っていると理解することにつながるので、こうした普段の学校生活もキャリア教育的な成果をあげられるということをもう少し意識しながらやれるとより効果的なキャリア教育になるのです。』
『先ほどのキャリア教育の課題であがった夢追い型の弊害についても、これって決めてしまうとダメだった時に逃げることができなくなってしまうので、親子のコミュニケーションをとおして、親もたくさん悩みながら、仕事についたことを子供に話すことで、迷うことはいいんだなってことを親が子供に伝えてあげられれば、子供たちの安心につながるのではないだろうか。
また、夢追い型の場合は、目標に向かって努力することは、目標が変わったときに役立つ副産物は大きい。そういった意味でも、夢追い型は悪いとは言えないと思う。』
『2030年頃には、労働人口約49%が就いている職業は人工知能やロボットなどで代替可能と推測されているのです。
そのため、文部科学省では、キャリア教育をとおして、社会の中で子供がどうやって自立していくのか、自立というのをテーマにしています。
自立するためには、子供が自己決定を繰り返すことで社会で生きる力を身につけていくのだと思うのです。
キャリア教育をとおして、この仕事と決めさせるよりも「人に接することが好き」「物に向き合うのが好き」など、そういう子供の資質に気づかせて方向を示すのがいいのではないかと思う。』
なるほど、職場体験ができるなんて、私が子供の頃にはなかった制度なので羨ましく感じていたのですが、子供にとっては、必ずしもよい影響ばかりあるものではないのですね。
何に対してでも言えるのかもしれませんが、『キャリア教育』という制度に依存、期待するのではなくて、上手にその制度を活用していくぐらいの意識でいることが大切なようですね。
子育ての悩みは奥が深いですね。
また、子育てのお役立ち情報を更新させていただきますね。
最後まで読んでいただき、有難うございます。