お子さんと『すごろく』で、遊んだ事はありますか?
『すごろく』は、かなり古くからあるボードゲーム。
遊ぶ事により、脳の発達を促したり、数の概念を学ぶのに良いと言われています。
この『すごろく』に、子供はかなりはまったのです。
初めてすごろくを手に入れた時は、うちの子供が3歳の頃でした。
購入したカルタに、たまたま付録として『すごろく』が付いていたのです。
初めて子供は、このすごろくを見た時に、すぐに「遊びたい」と興味を示してくれたのです。
ところが、なかなか、そのゲームを理解するのが、困難だったのです。
①サイコロを振る。
②サイコロの目の数だけ、自分のコマを進ませる。
③そして、次の人が同じようにする。
④先にゴールした方が勝ち
とても単純なゲームです。
大人には、何が難しいのかわかりません。
だけど、うちの子供にとっては最初は難しくて、ぐずり始めたのです。
●サイコロを振る動作が上手く振れない⇨「振れないよ〜」でぐずる。
●サイコロの出た目が『1』で、「1つ、進んで」というと、「なんで〜」とぐずる。
●「Kちゃん、5つ進んで」と、一緒にコマを動かす⇨「あれ?10個戻る、だって」で、「なんで〜」でぐずる。
とまぁ、すぐに泣きじゃくるので、ゲームにはならず、ゴールに行き着いた事はなかったのです。
スポンサーリンク
大幅に手加減しましょう
それでも、『すごろく』は気に入っていたようで、
「ママ、すごろく、やろうよ〜」と私のところに誘いに来たのです。
時間が少しある時しか出来ませんが、時間に余裕がある時には一緒にすごろくを遊ぶようにしていました。
そして、これは、親の勝手な都合ですが、早く終わらせたい為に、わざと、サイコロの目を少なめに出して、子供に先に進ませるようにしていました。
そうする事で、私と子供には、かなり進み具合に差が出てきます。
すると、たとえ、『10個戻る』の指示があっても、私と子供の差は縮まりますが、子供の方が少し先に進んでいる状態です。
そのようにして、遊ぶようになったら、子供のゲームに取り組む姿勢が変わってきたのです。
おそらく、それまでは子供自身に余裕がなかったのでしょう。
ゆっくり、ゆっくり子供なりに考えているのです。
私が、サイコロの目を『1』ばかり出して、ひとつしかコマを進められていない。
その状況を横目で見ながら、子供は、自分の出したサイコロの目と、進める数を落ち着いて数えコマを進めているのです。
そうやって、何回も何回も同じような感じで、ゲームを進めていると、当然子供が勝ちます。
圧勝です。そうすると子供は、かなり自信を持つようになりました。
新しい事を覚えるのには、大人だって時間がかかるものです。
子供は、なおさらです。
なので、ゆっくり時間をかけて、待ってあげるのです。
それも、大人が考えている以上に時間を与えてあげた方が良いようです。
凄〜く、ゆっくりと、ゆっくりと。
そして、勝たせてあげるのです。
それも、大差をつけて。
接戦の方が面白いじゃないか。
そういう声も聞こえて来そうですが、それは、十分な自信と余裕が出来た時に、『面白い』が成立するのです。
自信と余裕が十分ついたなぁ、と感じるまでは、大敗してあげるのです。
そのうちに、子供から言い出します。
「すぐ、買っちゃうから、つまんな〜い」と。
そうしたら、少しだけ本気を出しましょう。