「丸暗記はダメだよ。考えさせなきゃ」こんな言葉を耳にする事があります。
暗記ばかりしていたのでは考える機会がないので考える力が養われない。
なるほど、そう言われると暗記する事は、考える力の為には弊害になるように思えます。
何をもとに考える?
でも待ってください。考える力を養いたいから暗記は良くないってなんか矛盾してませんか?
私達大人は、普段、何かについて考える時、考えるもとになっているのは何でしょうか。
それは、『知識や経験』です。
経験は、子供が成長につれてこれから経験を積み重ねていくでしょう。多くの経験をしている子供ほど頭が良いと言われていますし、考える力をつける意味でも大切な要素です。
一方、知識については、どうでしょう。知識は、絵本等から得る場合もあるでしょうし、お友達等とのコミュニケーションの中で得る場合もあるでしょう。ここで得ているものは、情報です。この情報を記憶しておく事で知識が豊富になっていくのです。
スポンサーリンク
料理で例えると
いつもお母さんが作る料理で考えてみましょう。料理を作る為には、材料が必要です。材料が多ければ多いほど作れるメニューは多くなります。材料が少なければ作れるメニューも限られてきますよね。
材料は、知識や経験です。知識や経験が多ければ考え出すアイデアもいっぱいになります。知識や経験が乏しければ、考え出されるアイデアも少なくなってしまいます。
『いやいや、材料が少なくてもアイデア次第でたくさんのメニューが作れるわ』料理上手なお母さんからそんな声があがるかもしれません。
でも、料理上手なお母さんだって最初から上手かったわけではないはずです。たくさんの材料を使って様々なメニューを作った経験があるのです。きっと失敗も何度も経験した事でしょう。そうした経験を経て材料が少なくても、味付けを変えて、この材料をある食材に見立てて調理するといった事が出来るようになったのです。
知識がたくさんあるというベースがあってこそ、少しの情報で奇抜なアイデアを考え出す事が出来るのです。
考える力があると言う事は
こうした事を考察すると、考える力がある人と言うのは、知識が豊富な人と言えるのではないでしょうか。
知識が豊富であるという事は、先にも述べているように様々な情報を記憶しているのです。
ほっておいても知識は自然と身に付きますが、知識量を増やそうとすれば、暗記する作業というのは必ず入ってくる要素です。暗記する量が多ければ多いほど、そのお子さんは暗記力があると言えるでしょう。
よって暗記力がある子供は、考える力も高いのです。
まとめ
暗記力のあるお子さんほど考える力があると言える理由は。。。
⚫️多くの情報を記憶する➡︎
⚫️知識量が増える➡︎
⚫️ひとつの物事に対して、様々なアイデアを考え出す事が出来る➡︎
⚫️様々なアイデアを考え出す作業を通して考える力がつく
また暗記する作業、その情報をもとに考える作業、こうした事も子供にとって経験となっていきます。
つまり知識が増えれば経験も増えていくのです。
丸暗記ばかりはダメだよ。と言えるのは、思考力を問われ始める10歳以上であって、幼いうちは、丸暗記の作業はむしろ歓迎してよい作業と言えます。
子供が幼いうちは、出来るだけたくさんの情報を記憶してもらって出来るだけ多くの経験をしておく事によってやがて高い思考力を持つ事が出来るようになるのだと思います。
幼いお子さんをお持ちのお母さん、お父さん、お子さんと一緒に色々な知識を得ていきましょう。
うちは、やっぱり覚えるのは、国旗かなぁ。