子供が3歳の頃からの事です。
「トイレでしょ!行ってきなさい!」と言っても首を横にふってトイレに行こうとしない。明らかにモジモジした動きをしているのに。
そして、しばらくするとぷ〜んと臭い匂い。「あーっ」と子供のズボンを見ると、濡れているのです。
何回も同じような事が繰り返されて、気付けばもう5歳になってしまいました。
保育園の先生に相談
もう何回目だろうか。保育園で面談がある度に、うちの子供のお漏らしについて相談してきたのです。
「お子さんによって、成長の度合いも異なりますからね。小学校に入る頃になっても、そのようなら一度小児科で相談なさっては…」
幾度となくそうアドバイスを言われ続けてきた。
『後、一年だぞ!小学校に入ってから相変わらず漏れてます、じゃ子供本人も困るじゃないか』心ではちょっと焦っているけれど先生の前では、「そうですよねぇ」と平然を装う私。
『小児科に相談するか…』
スポンサーリンク
小児科で相談
小児科の先生に相談すると、「心身ともに健康な状態なので、もう少し様子をみるように」との事。
『もう少しね…』って後どれぐらいなのー!と大声で叫びたい気持ち。
成長度合いは、子供によって違うから、心配しなくていいなんて!言っている事は、保育園の先生と同じじゃないか。
私が聞きたかったのは、心配しなくてよいと言う気休めではなくて、どうしたら良いのか、という事なのだ。
診察を終えた後、私はせっかく小児科に連れていったのにもかかわらず、何も得られない不甲斐感でいっぱいだった。
子供の気持ちを探る
そう言えば、お漏らしをする事について、子供とちゃんと向き合って話しした事がなかった。そう思い立ち、子供の気持ちを探ってみる事にしたのです。
私:「Kちゃんは、トイレに行きたくても我慢しちゃうのは、どうしてなんだろうねぇ」
子供:「…」
私:「おもちゃで遊ぶなら、トイレに行ってからにすればいいのにねぇ」
子供:「やだ!」
私:「そっかぁ。じゃ、ズボンが濡れて気持ち悪いけどいいんだ」
子供:「やだ!」
私:「じゃ、トイレに行こうよ」
子供:「やだ!」
だめだ…何を聞いても『やだ』の一点張り。
何度かこのようなやり取りをしてみたけど、『やだ』の一点張りだった。
子供の気持ちがわかった
ある日、子供の気持ちがわかる事件はおきた。
保育園でのお迎え時に、明らかにうちの子供がモジモジしているのだ。
私:「Kちゃん、トイレでしょっ!行ってきなさい!」
子供:「やだ!」
私:「ズボン濡れてるよ!さぁ、ママも一緒についていくから、行こう」
子供:「おもちゃ、取られちゃう」
私:「また、トイレ行った後で遊べばいいじゃない」
子供:「Aちゃんの後、僕の番なんだよ!」
私「?…!」
そっかぁ…、うちの子供は、お友達とおもちゃを公平に遊ぶ為に順番待ちをして、ようやく自分の番になっておもちゃで遊んでいたところだったのだ。
順番待ちしている間に、トイレに行きたいと思っていたけど、自分の順番が他のお友達に取られてしまう事が嫌だったのでしょう。
それにしても他のお友達だって気持ちは、一緒のはずなのに、どうしてうちの子供だけがお漏らしをするのだろうか。
他のお友達の様子を見ていると、子供によってまちまちだけれど、順番待ちしていたけど諦めてトイレに走り出す子供、順番待ちしないようなおもちゃで遊びちゃんとトイレに行く子供、おもちゃに興味がなくひとり遊びをしている子供等、お漏らししないような状況をちゃんと作り出せているのだ。
褒めて直す
そうかと言って、他のお友達と自分の子供を比べても落ち込むだけ、仕方のない事なのだ。
半ば諦めつつ、毎日のようにお漏らしして濡れたズボンを保育園から持ち帰り洗濯を一日でも忘れたら、替えのズボンがなくなってしまうほどだった。
そんなある日、保育園から持ち帰る汚れ物の袋にズボンが一枚もなかった事があった。
「Kちゃん、今日は、お漏らしせずにちゃんとトイレ行けたの?」と私が聞くと、うちの子供はうん、とうなずいて見せたのです。
「やったー!やれば出来るじゃない!」と言うと、子供は照れ臭そうに笑っていたのでした。
この日を境に一進一退を繰り返しながらも、お漏らしする回数が目に見えて減っていきました。
現在、5歳半ですが、もうほとんどお漏らしはしていないと言えるほどになりました。
子供の性格もまちまちなら、子供の成長度合いも子供それぞれですよね。わかってはいるつもりでも心配は尽きません。
子育ては、大変な事が多いけれど、嬉しい事もいっぱいありますよね。
共に頑張りましょうね。
スポンサーリンク