うちの子供は、一人っ子。
高齢で初産でした。
だけど、二人目を産みたいと思っていたのです。
やっぱり、兄弟がいた方が楽しいだろうし、世間並みにも2人ぐらいは欲しいと思っていたから。
そんな矢先、私は大病を患ったのです。
病名は子宮頚がん。
幸いにも初期の段階で見つかったのですが、赤ちゃんが育つ為の袋、子宮をとらなければならなかったのでした。
つまり、もう赤ちゃんを産む事は、出来ない体になってしまったのです。
そう、私の場合は、一人っ子にならざるおえなかったのですが、今、子供が少し大きくなって、思うのです。
『一人っ子で良かったと』
もしも今、2人目を考えているお母さんがいたら、そのお母さんが、この記事を読んでくれているのなら、私は伝えたいのです。
『一人っ子という選択は、わるくないですよ』と。
周りの人は、色々言うけれど。。。
かわいそうなの?
ひとりっ子って言うと、「そろそろ二人目?」なんて聞かれる事がある。
(えっ。。。二人目って、絶対に考えるべきなの?)
姑に、「ひとりっ子だとかわいそうじゃない。」と言われた事もある。
(ひとりっ子ってかわいそうなの?)
確かに、先に生まれた子供からすると、『さみしい』と感じさせてしまう事もあるだろう。
でも、兄弟がいたら、ひとりの子供に対して、どれだけのスキンシップをとってあげられるのだろう。
もちろん、それは兄弟がいるか、いないかと言うより親の力量によるのかもしれないけれど…
子供は、可愛いとは思うけれど、正直言って、大変さを感じる事の方が多い。
それだけ、そばにいて面倒を見ているからなのである。
ひとりっ子だからって、自分の、お母さんの時間があるかと言えば、そうではないのが現実。
親がちゃんと子供と関わっていれば、子供は、さみしくはないのだ。
マイペースだけどわがままじゃない
ひとりっ子って、ワガママになっちゃうから気をつけなきゃね、なんて言われた事もある。
でも、今、まさにひとりっ子を育てていて感じるのだ。
ワガママで困ると感じた事は、あまりない。
どちらかと言えば、マイペースなのである。
とにかく、マイペース。
兄弟で競い合う事がないせいなのか、のんびり自分のペースで物事をすすめたがる。
時と場合によっては、このマイペース感が、ワガママにうつるような事もある。
この光景は、ひとりっ子と言うと、『ワガママだよね。』の先入観によって、ますますひとりっ子イコールワガママな性格という観念が固定化されてしまうのではないでしょうか。
「ごめんなさい」とは言わない
「ママ、どうして僕には、お兄ちゃんがいないの?僕も、お兄ちゃんが欲しい!」
子供が、ふいにこう尋ねてきた事があった。
それまで、こんな事、言ってきたことがなかったので、内心ドキッとしたが、子供に理由を尋ねてみたのでした。
「どうして、お兄ちゃんが欲しいの?」
「だって、Aくんも、Nくんも、みんなお兄ちゃんがいるんだもん。」
お友達が持っているものを、自分も欲しいという、いわゆる『ないものねだり』なのである。
兄弟は、おもちゃのように簡単に買い与える事が出来るものではないけれど、子供からすると、同じようなものらしい。
例えばの話しです。
ひとりっ子の子供に、もしも兄弟が欲しいと言われたら、あなたならどう答えますか?
そして、もうひとり子供を産む予定がないとしたら、どう答えるでしょうか?
「そうだよね。兄弟できるといいね。」と同調しますか?
「そのうちにね。」とごまかしますか?
「ひとりで十分よ。」と開き直りますか?
どの返答も正解なのだと思います。
でも、たったひとつ、この言葉だけは、言わない方がいいようです。
それは、「ごめんなさい。」という返答です。
「ごめんなさい。」と言ってしまうと、その言葉を聞いた子供は、悪い事をされているんだという気持ちを持ってしまうからです。
また、親として、ひとりっ子を持つ事は悪くはありませんし、悪い事をしているわけでもありません。
なので、ひとりっ子である事に、罪悪感を持つのではなく、むしろ、『ひとりっ子が良いのだ』あるいは、『ひとりっ子で良かった』という気持ちを持ち、子供と接する必要があるのです。
ひとり育てるのに
子育てしていて、大変さを感じるのは、肉体的、精神的な負担だけではありません。
金銭的にも大変さを感じます。
子供ひとり育てるのに、どれぐらいのお金が必要になるのでしょうか。
今、うちの子供は6歳。
年長さんまでにかかった費用をザックリ見てみると、こんな感じでしょうか。
もちろん、この他に習い事、保育園料等もかかっている。
小学校から、大学まで、国公立で行けた場合、学費は、約500万。私立の場合は、2,000万と言われています。
子供は、大変だけど、子育てを通して新しい世界をのぞきみる事が出来ます。
子供が増えれば増えた分だけ、新しい世界を体験する事が出来る事でしょう。
その楽しい日々は、精神的に、肉体的に、金銭的な大変さを超えてしまうほどの大切なものになるかもしれません。
それでも、『ひとりっ子でいいのだ』という選択肢はあっていいのではないかと思うのです。
まだまだ大変な日々が続きますが、お互いに頑張りましょうね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。